NPO法人水源地を守るネットワーク

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活動報告

活動日:H24 8月5日(日)6日(月)2日間

足羽川上流の調査報告

当NPOでは全国各地の各水源地に於いて外国人又は地域外の個人、法人の買い上げ、買い取り等に対する実態調査を行っていますが、地元福井県の一級河川である 足羽川上流、池田町へ直接入り調査を行いました。

●調査場所
福井県今立郡池田町内の下池田地区と角間郷地区の上流域
●調査方法
直接各個人の家庭を訪問し在宅の場合はアンケートに答えて頂き不在の場合は返信用ハガキでのアンケート用紙を投函した。
●調査員
NPO「水源地を守るネットワーク」理事5名
●結果
<調査結果>
思ったより広範囲で調査が出来、聞き取り調査での回答は51件 アンケートハガキ回収率は35%位あり27枚の回答があった。

<回答結果>
① 山林でのゴミや家電の不法投棄はほとんどない。
② 池田町外からの山林の買い取り(外国人も含む)の話や噂はない。
③ 県や町、森林組合からの山林売買について調査はない。
④ 自分所有の山林の管理はおおむね出来ているが、一部は出来ていないとの回答もあった。
⑤ 自分所有の山林を売るつもりは今のところ無いとの答えが大半だったが、売る事に対して肯定的な答えもあった。
⑥ 「水源地を守ること」に対する関心は、全員があるとの答えだった。


◎ 池田町森林組合長 田中 共栄氏 と面会
以前に産業廃棄物処理の施設が町内に造られる事になった時、町が条例を作って業者が入れないようになった、との事を伺った。
その他 現在地区の森林経営は大変であるとの話をご自分の経験談も交えて、色々とお話して頂き、大変興味深いものでした。
●総評
隣地、大野市ではすでに全ての山林の売買に対する一定の規制条例が既に作られており来年4月から実施。福井県内でも外国人による買い取りに対して、ある程度の危機意識はあると思われますが、売買の動きが無いからか、条例で規制するまでには至ってない自治体も多く、今後当NPOで実態調査をする中で各自治体と情報を共有し、水源地を守っていく活動の必要性も感じました。